<執筆担当>
~空き家再生請負人~
合同会社Glanz-K
代表社員 影山賢二

負動産を富動産へ再生

近年、日本全国で空き家問題が深刻化しているのはご存知でしょうか。

これは地方だけの話ではなく、ある資料によると、空き家が最も多い自治体が都内に出るほど、もはや珍しい話ではありません。

空き家は年々増加の一途を辿っており、適切な対策を講じなければ、やがて「負動産」と化し、所有者に重い負担をかけることになります。

私の経験から見る「負動産」の現実と課題

空き家再生の現場で私が特に苦労するのは、物件そのものの問題だけでなく、それに付随する「ヒト」の問題です。

一つは、大量に残された「荷物」、いわゆる「残置物」の処分です。

亡くなられた方の遺品も多く含まれるため、ご家族にとっては思い出深い品々ですが、客観的に見ると「ゴミ」としか言いようのないものも少なくありません。最近では、この荷物の処分費用が驚くほど高騰しており、以前は10万円~20万円だった費用が、今では数十万円、あるいは100万円を超える見積もりになることも珍しくありません。

この見積もりを見ただけで、相続人の方が「引いてしまう」ケースも多く見受けられます。私は遺品整理士の資格も取得し、遺品であれ残置物であれ、物の整理から処分までをサポートしていますが、現場の多くは荷物で「盛り沢山」の状態で、手間と費用がかかる大きな課題となっています。

もう一つは、前回も触れましたが、相続人であるご兄弟間の「コミュニケーション不足」です。

例えば、姉と弟が共有で実家を相続したが、お互いに直接話したがらない、というケースがありました。私が間に入り、姉の意見を聞き、それを弟に伝え、弟の意見をまた姉に伝える、という伝書鳩のような役割を担い、何とか話がまとまったことがあります。

本来であれば、直接話し合えばすぐに解決するような内容でも、顔を見るどころか電話やメールすら避ける関係性のため、解決までに時間がかかります。このような経験から、私は「兄弟仲良くしておいた方が良いな」と強く感じています。家族間であってもコミュニケーションを円滑に保つことは、空き家問題をスムーズに解決する上で非常に重要な要素だと痛感しています。

空き家問題を解決する私の役割

私の仕事は、空き家を抱えるオーナー様にとって最適な解決策を見つけ出すことです。

そのため、必ずしも私のサービスに誘導するわけではありません。

売却を望むのであれば売却のアドバイスを、解体を考えているのであれば解体のアドバイスを、寄付や賃貸活用についても、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明し、選択肢をすべて提示します。

その上で、私のサービスがオーナー様にとって「良い」と判断され、ご納得いただいた場合にのみ、一緒に「空き家再生」の道を進むというスタンスです。

ビジネスは「三方よし」が基本だと考えています。

依頼する側、依頼される側、そして社会全体が良い方向に向かうことを目指しています。

また、空き家問題は多岐にわたる専門知識が必要となります。

不動産の権利関係、税務、建物の状態、リフォームなど、一つとして専門家なしには解決が難しい問題ばかりです。

そのため、私の会社では、司法書士、建築士、税理士、不動産仲介業者など、様々な分野の専門家と提携し、ワンストップで課題解決をサポートできる体制を整えています。

オーナー様が困った時に、適切な専門家をご紹介し、問題解決に向けた最適な道筋を示すことが私の役割です。

近所の不動産屋さんに「こんな物件は無理だ」と断られてしまったようなケースでも、ぜひ一度ご相談いただきたいと思います。

親世代・子世代ができること、そして最大のNG行為

最後に、親世代そして子世代それぞれができること、そして「負動産」化を防ぐ上で最も避けるべきことについてお伝えしたいと思います。

親世代ができること

  • 現状を早いうちに把握し、共有する。ご自身の住まいの状態(建物の老朽化度合い、インフラ状況など)を把握し、それを将来相続するであろうお子さんと共有しておくことが大切です。
  • 「意思」を明確にしておく。この家を今後どうしてほしいのか、どうしたいのか、というご自身の意思を明確にしておくことが非常に重要です。例えば、「近くに住む次男に活用してほしい」「誰も使わないなら地域のために寄付してほしい」「現金化して子供たちに分けたい」など、具体的な選択肢を考えておくと、残された家族が困ることが少なくなります。

子世代ができること

親とのコミュニケーションを密にする。これは最も重要です。親が住む実家の状況について、日頃から親と話し合い、情報を共有しておくことで、将来の問題を未然に防ぐことができます。相続後のトラブルの多くは、コミュニケーション不足に起因していると強く感じています。

そして、親世代、子世代問わず、最も「良くない」行為は、「放置」してしまうことです

空き家を放置しておくと、毎年固定資産税や管理費用がかかり続けます。

これは、例えるなら「出血している状態」であり、その出血をいかに早く止めるかが重要です。放置すればするほど、建物の老朽化は進み、費用はかさみ、いざ手放そうとした時にはさらに価値が下がり、「負動産」として誰も引き取ってくれない、あるいは解体費すら負担となるような状況に陥ってしまいます。

空き家問題は、もはや珍しい話ではありません。

しかし、決して「打つ手なし」というわけでもありません。様々な解決方法や選択肢があります。大切なのは、「早く行動を起こすこと」です。

ご自身の、あるいはご両親の空き家が「お荷物」になる前に、私たちのような専門家にご相談いただければ、現状に応じた最適な道筋を一緒に見つけるお手伝いができます。

どうか、放置だけはせず、一歩踏み出す勇気を持っていただきたいと思います。

それが、未来の家族の負担を減らす、最も大切な行動となるはずです。


執筆担当

合同会社 Glanz-K

代表社員
影山 賢二

所属団体:
資格等:遺品整理士

空き家再生請負人が空き家の不安から解放します!

20年以上の経験がある不動産業。地方の空き家を相続した多くの方々が不安を抱えている状況を目の当たりにし、その不安解消のお力になりたいと考え、空き家再生事業をしています。

空き家の立地や建物の老朽化を理由に不動産会社から断られた物件も喜んで引き受けます。

会社HP:https://www.glanz-k.com